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OUSSEP-Maple実地見学(奈良 石舞台古墳、飛鳥寺、今井町)[2009年7月3日]

「日本の仏教建築についての感想」 MA3 陳 友施(中国)

インドに遡る仏教は、国境を越え、アジア宗教思想として人々に知られているが、時代の流れにつれて仏教も発展しつつあり、それぞれの地域文化と融合してい く傾向がある。それに従って、日本に伝えられた仏教は自ら独特な建築スタイルや儀式などというものを築きあげたのである。その文化から育まれ、新しい意味 が注がれた日本仏教建築は日本における古代庶民の心境や生活習慣などを語っていると言ってもよいのだ。
阪大日本語日本文化教育センターの主催し た奈良見学旅行を通じて、私はその発展した仏教の様子を拝見した。一番印象深いのは奈良県高市郡明日香村にある「日本最古の寺」と呼ばれている飛鳥寺とい うものだ。真剣なプロ解説員の紹介を聞きながら飛鳥大仏を仰ぐのは仏教文化を味わう楽しみだと思われている。少し比較してみると、日本の大仏像は中国の大 仏像と異なっていることに気づいた。仏像の全体はほぼ同様に見えるのだが、表情という面は微妙な違いがある。例えば、中国の仏像であれば、目が大きく開い ているのが一つの特徴だと考えられているけれども、日本の場合は少し変わったのだ。飛鳥大仏から見ると、目がやや閉じるように見えるだけでなく、穏やかで 微笑みながら苦難を浴びる民衆の精神を救い出す仏教のイメージを示しているのではないかと私は考えている。ところが、中国の仏像はとりわけその尊厳さと崇 高さが強調されているという。地域の違いから見れば、大陸における中国の民衆と島国における日本の民衆は仏教に対する感覚が少し違っていると感じられる。
この見学旅行の体験によって、様々な思考をさせてもらったからこそ、日本留学の貴重な思い出になると思う。

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