実地見学(丹波篠山) 2011年11月22日[2011年12月20日]
2011年11月22日に日本語日本文化専門演習の授業の一環として秋学期1回目の実地見学を実施しました。食・住に関わる器が今回のテーマで、日本に昔からある6古窯の一つ、丹波焼きの窯元で作陶を行いました。そして篠山町にある武家屋敷も見学しました。今回も課題レポートの中から優秀なレポートを紹介します。
事前講義の一こま
陶芸教室
武家屋敷安間家史料館
DENG ER YING(中国)
充実した半日を過ごしました。
焼き物を作るのは初めてなので、特に印象的でした。職人さんの手業は別に複雑に見えないですが、実際にやってみればその難しさを深く感じました。
私は元々不器用な人間なんです。手仕事をしているときにはいつもいらつきやすいからです。そればかりでなく、うまくいかなかったらやけくそになる場合さえあります。しかし、今度の焼き物の経験からは相当に勉強になりました。作り始めた時は飯碗を作りたいと思っていましたが、知らず知らずのうちにだんだんへこんでいって、お皿のような形になったぐらいのことでした。私はまた焦ってきて、今度は失敗するかと思い込んでしまいました。
その時、職人さんはちょうどそばから寄ってきて、私に聞いて手伝ってくれました。おかげでまた思ったようになりました。あきらめなくて本当によかったと思いました。ほかの人が作ったものとは比べものにならない普通のものでしたが、私にとっては自分なりの思い出がこもっています。
武士の家という博物館にも見学させてくれました。静かで辺鄙な所での博物館とはいえ、歴史はきちんと保護され、生き生きした過去の生活環境にもどったように感じました。とりわけ騒いでいた留学生の皆さんはその静かで歴史的な雰囲気と鮮明な対照になりました。
にぎやかな都市より、やはり古い町並みの方はより深く伝統的な日本を経験することができると思います。これからももっとこのようなチャンスを楽しみにしています。
NGUYEN THI ANH TUYET(ベトナム)
11月22日に実地見学として丹波篠山に行きました。とても静かできれいなところです。雰囲気もとてもよかったです。到着した後は、焼き物の作り方を紹介されて、とてもすばらしかったです。初めて実際に焼き物を作ったのを見ました。1つの陶土から機械と手で短い時間にいろいろな形を作れたのはとてもすばらしいです。出来上がった製品は地味なのに、きれいな製品でした。それから、私たちに作り方を案内してくれた後、私たちが自分で作り始めました。見るだけだと簡単だと思いますが、自分で作ってみた時は全然簡単じゃなかったです。みんなはいろいろな形を作りました。私は最初茶碗を作ろうと思いましたが、だんだん丼になりました。できあがった後はとなりの焼き物店を見学しました。いろいろな商品が並んでいました。古いものもあります。
次は御徒士町へいきました。古い建物で、武士の住居です。御徒士町には、いまなお数戸の武家屋敷住宅が存在していて、当時の面影をよくとどめていました。ここは全国的に見てもすばらしい文化遺産であり、日本の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
最後はそのあたりのおみやげや食べ物を買いに行きました。実地見学の終わりです。
私たちに実地見学の機会を与えてくださって、ありがとうございます。日本の焼き物を作ってみて、武士の家を見学して、とてもすばらしい実地見学でした。