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メープルコース実地見学・アサヒビール・パナソニック[2009年2月19日]

見学レポート・アサヒビール(1月27日)

シュテファン・ザルツル(オーストリア)

「飲み会」や「飲みニ ケーション」という言葉を日本で毎日聞くことができる。「飲み会」という意味は飲む間、話すように会うということである。「飲みニケーション」は「飲む」 と「コミュニケーション」を組み合わせた言葉だ。このような言葉の成り立ちから考えると、酒を飲むことは重要な日本の文化だと思う。
驚いたこと に一番人気がある飲み物、すなわちビール、は近代に日本へ輸入され始めたものだ。メソポタミア文明のシュメール人によって5000年前に作られたのに対し て、日本のビールは明治時代から醸造された。
アサヒビールの吹田工場に見学に行った。1889年に鳥井駒吉は「大阪麦酒会社」という会社を創業 した。1891年までに大阪麦酒会社と札幌麦酒(現サッポロビール)と日本麦酒(今サッポロビールは恵比寿ビールを製造していた会社を持つ)が合併して、 「大日本麦酒株式会社」という新しい会社が設立された。戦後1949年にこの会社が分社化されて、大阪の朝日麦酒株式会社が創業された。しかし、アサヒ ビールの会社は西日本に集中しすぎたので、市場占有率は次第に減ってきた。1980年代は次第にマーケット・シェアが約10%になった。それで、行き詰 まった企業は日本初の辛口ビール「アサヒスーパードライ」を発売した。このヒット商品のため、アサヒビールは1998年までに日本の一番大きいビール会社 へと成長した。ところが、アサヒは次第に売れ行きを悪くしてしまい、2006年にキリンビールが1-6月期・市場占有率1位となった。
工場を見 学する間、留学生たちは映画やダイヤグラムなどでビールの醸造の方法を説明してもらった。ビールを醸造するための原料はホップや大麦の麦芽だ。そして、工 場の現場の通路に案内されて、瓶詰め機械やビールタンクを見ることができた。
残念なことに、工場の見学には失望した点があった。私は以前にオー ストリアでビール会社の工場を見学したことがある。オーストリアの会社にひきかえ、吹田の工場で現場に入ってはいけなかった。さらに全部の作業場は撮影禁 止だった。オーストリアでは見学しながらビール作りが実体験できた。例えば、タンクのなかも見ることができた。そのほか、ツアーガイドの代わりに杜氏自身 が工場を案内してくれた。だが、アサヒの工場はオーストリアの工場よりハイテクだそうだ。
毎日日本人は酒を10億リッター飲む。その内訳は3分 の2がビールだ。もちろん、ビールは日本で一番人気がある。私も日本のビールが好きだ。ある意見では日本のビールは味が美味しいが、モルトの味は強くな い。一方ではビールは麦芽の含有量によって厳しく課税される。他方では、日本人は辛口生ビールが好きだ。美味しくないわけではないが、冷たければ日本の ビールは特別な清涼飲料水だ。だから喉が渇くとき、私は日本のビールを飲むのが好きだ。

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